社長とスタッフの関係性が業績に与える影響について
はじめに
中小企業の現場と数字を見続けてきた上での分析ではありますが、絶対的な正解はないと考えますのでご参考程度に読んでいただけると幸いです。
社長とスタッフの仲がとても良い会社では、離職率が低いのは今までの経験からも明らかです。
ただし、そのような会社のスタッフのパフォーマンスが高いかというと、残念ながらそうでもない場合が多いように感じます。スタッフのパフォーマンスが低ければ、会社の業績が悪くなってしまうのは想像がつくところかと思います。社長とスタッフの仲が良すぎることで、仲良しクラブみたいになってしまい、甘えが出てしまうのかもしれません。
一方、スタッフを厳しくしすぎるとスタッフのパフォーマンスが強制的に上がることで短期的には業績が上向くことはありますが、社長とスタッフの関係性は悪化してしまいます。スタッフにとって厳しすぎる職場環境下では離職率は高くなり、長期的に見ると会社の業績は安定しません。
では、スタッフの離職率が比較的低く、かつ、業績が安定している会社の社長とスタッフの関係性とはどのようなものなのでしょうか。
それは、仲は悪くないが程良い距離感がある関係性です。
「言うは易し、行うは難し」と言いますが、なかなか簡単に出来ることではないかもしれません。しかし、社長とスタッフで程良い距離感が保てれば、多少緊張感がある関係性の中、お互いを客観的に見ることができるため、会社としてまとまりやすく組織として力を発揮できるのではないかと感じています。
経営者は孤独であり、その寂しさをスタッフで埋めようとするお気持ちも分かりますが、仲良しクラブにならない程度にスタッフとの距離感を意識してみるとメリハリがついて良いのではないでしょうか。
今回は、社長とスタッフとの関係性に絞ってお伝えしましたが、給与や勤務時間などの条件が著しく悪い場合は、関係性以前の問題だと思いますので、まずはその点を改善していくことをお勧め致します。
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